オリジナルBL小説ブログです。
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好き:甘々、主人公総受け
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2008/04/06 (Sun)
「ここかぁ…………」
大洋は、大通りから一本奥に入った住宅街に、ひっそりとそびえる八階建てのビルを見上げた。
石張りの壁面が夏の強い日差しを照り返して、黒々と輝いていた。
「こしき、さえきしんとう――――で、あってんだよな」
重厚な外観に、おっかなびっくり近付いたビルの入り口には、墨痕も鮮やかに『宗教法人 古式佐伯神道 本庁』と大書されたケヤキの一枚板が、堂々と掲げられていた。
大洋はその看板と、雑誌の隅に走り書きしたメモを幾度も見比た。
引き千切って来たページの切れ端には、本人以外には全く判読不能な文字で、確かに『派遣先、古式さえき神道本庁。依頼主、さえき うどう』と記されていた。
大洋は、大通りから一本奥に入った住宅街に、ひっそりとそびえる八階建てのビルを見上げた。
石張りの壁面が夏の強い日差しを照り返して、黒々と輝いていた。
「こしき、さえきしんとう――――で、あってんだよな」
重厚な外観に、おっかなびっくり近付いたビルの入り口には、墨痕も鮮やかに『宗教法人 古式佐伯神道 本庁』と大書されたケヤキの一枚板が、堂々と掲げられていた。
大洋はその看板と、雑誌の隅に走り書きしたメモを幾度も見比た。
引き千切って来たページの切れ端には、本人以外には全く判読不能な文字で、確かに『派遣先、古式さえき神道本庁。依頼主、さえき うどう』と記されていた。
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2008/04/04 (Fri)
『警備業務、日給十万円――――』
千葉大洋(ちばたいよう)はその求人メールの給与額を見た瞬間、ほとんど反射的に、派遣会社へ連絡していた。
大洋が登録している「トックル派遣」は、業界最小の呼び声も高い、弱小派遣会社だが、時々こういった大手には回らない、怪しげな――しかし割りのいい仕事依頼が持ち込まれるのだ。
そして大洋は、そういうハイリスク・ハイリターンの仕事のみを好んで請け負い、大学卒業以来二年間、今年で24になる現在までずっと、「月の半分を寝て暮らす」という理想を、見事に実現させているのだった。
千葉大洋(ちばたいよう)はその求人メールの給与額を見た瞬間、ほとんど反射的に、派遣会社へ連絡していた。
大洋が登録している「トックル派遣」は、業界最小の呼び声も高い、弱小派遣会社だが、時々こういった大手には回らない、怪しげな――しかし割りのいい仕事依頼が持ち込まれるのだ。
そして大洋は、そういうハイリスク・ハイリターンの仕事のみを好んで請け負い、大学卒業以来二年間、今年で24になる現在までずっと、「月の半分を寝て暮らす」という理想を、見事に実現させているのだった。