オリジナルBL小説ブログです。
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好き:甘々、主人公総受け
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2008/04/07 (Mon)
「なんじゃ、こりゃ……」
一階のロビーから、エレベーターで真っ直ぐビルの最上階へと連れてこられた大洋は、扉が開いた瞬間、突如目の前に広がった、純和風の内装にあんぐりと口をあけた。
白木の壁に、金色の金具が所々で輝き、高い天井に吊るされた照明は六角形の灯篭、奥まで続く長い廊下には、緋毛氈が敷かれていた。
――なんか、神社みてぇだな。
それが大洋の第一印象だった。
そうしてすぐに、ああそうか、ここは本当に神社なのか、と納得した。
なにしろここは『宗教法人 古式佐伯神道 本庁』の最上階なのだ。
さしずめ、神社の境内でいう、「本殿」にあたる場所なのではないかと、大洋は想像した。
「履き物は、ここでお脱ぎください」
物珍しげにキョロキョロと周囲を見回していた大洋に向かって、栗田が静かに言った。
「へいっ」と思わず声を裏返して返事をした大洋は、あたふたと靴を脱ぐと、ぴょんと跳ねるようにして、あがりかまちに上がった。
白い鼻緒に染みの一つもない栗田の草履と、大洋のかかとが擦り切れるほど履き古した汚いデッキシューズが、天然石のタタキに残った。
一階のロビーから、エレベーターで真っ直ぐビルの最上階へと連れてこられた大洋は、扉が開いた瞬間、突如目の前に広がった、純和風の内装にあんぐりと口をあけた。
白木の壁に、金色の金具が所々で輝き、高い天井に吊るされた照明は六角形の灯篭、奥まで続く長い廊下には、緋毛氈が敷かれていた。
――なんか、神社みてぇだな。
それが大洋の第一印象だった。
そうしてすぐに、ああそうか、ここは本当に神社なのか、と納得した。
なにしろここは『宗教法人 古式佐伯神道 本庁』の最上階なのだ。
さしずめ、神社の境内でいう、「本殿」にあたる場所なのではないかと、大洋は想像した。
「履き物は、ここでお脱ぎください」
物珍しげにキョロキョロと周囲を見回していた大洋に向かって、栗田が静かに言った。
「へいっ」と思わず声を裏返して返事をした大洋は、あたふたと靴を脱ぐと、ぴょんと跳ねるようにして、あがりかまちに上がった。
白い鼻緒に染みの一つもない栗田の草履と、大洋のかかとが擦り切れるほど履き古した汚いデッキシューズが、天然石のタタキに残った。
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